3年ぶりの復活!甲子園で人気のブラスバンド応援曲まとめ
Hands trumpeters in the orchestra closeup

2022年第94回春の高校野球は、大阪桐蔭高校が4年ぶり4度目の優勝を果たし幕を閉じました。今回の春の高校野球に3年ぶりに帰ってきたのが、高校野球の風物詩とも言えるブラスバンド応援です。昨年の夏の甲子園に続いての復活で、甲子園に活気が戻ってきたと感じる方もいるのではないでしょうか。

3年ぶりのセンバツでのブラスバンド復活を祝って、今回は甲子園で人気のブラスバンド応援曲について調べてみました。

復活のブラスバンド応援

3年ぶりにセンバツ高校野球に復活したブラスバンド応援ですが、まだまだコロナ禍ということもあり、いくつか制限がある中での復活でした。ブラスバンドの人数は50人まで、対面を避け、横2席、前後1列を空けて横並びに演奏するように規定、優勝校の大阪桐蔭吹奏楽部は126人の部員から50人を選抜しての演奏となったそうです。

余談ですが、大阪桐蔭高校の吹奏楽部は全国でも指折りの実力校で、甲子園で演奏したくて大阪桐蔭に入学したという生徒も多いそう。今春に卒業した卒業生たちは、残念ながら一度も甲子園 アルプス スタンドでの応援を経験することができないままの卒業となり、そんな卒業生たちの思いも胸に現役部員たちが演奏に挑んだそうです。

甲子園、人気のブラスバンド応援ソング

毎年様々な楽曲が演奏されるブラスバンド応援ですが、誰もがきっと耳にしたことがある、吹奏楽でも有名な人気の3曲をご紹介します。

アフリカンシンフォニー

高校野球の応援歌の定番といえば「アフリカンシンフォニー」ではないでしょうか。様々なランキングでも常に上位に上がるこの曲は、出場校のほとんどがレパートリーに入れているようです。

この曲が広く知られるようになったきっかけは、1987年に高校野球に初出場した智辯学園和歌山高等学校が応援曲として演奏したことだそう。壮大感が選手の士気を高め、応援側のテンションも上げてくれる楽曲です。

サンバ・デ・ジャネイロ(アゲアゲホイホイ)

ラテン系のノリの良いリズムのこの音楽は、野球応援だけでなく、色々なスポーツの応援やCMなどでも使われている馴染みのある曲です。高校野球の応援では別名「アゲアゲホイホイ」、略して「アゲホイ」とも呼ばれており、掛け声で客席全体で盛り上がる応援ソングですよね。

元祖は、兵庫県の報徳学園高校と言われています。掛け声は学校によっていろいろアレンジされているようなので、その違いを比べてみるのも面白いかもしれません。

共学校では掛け声を男女パート分けて行うところもあるようで、某ランキングサイト(みんなのランキング)では『「青春感」が醸し出される』というコメントもみられました。

コパカバーナ

軽快なラテン系音楽のコパカバーナは、実在するブラジルにある海岸の名前が付けられた楽曲です。原曲の歌詞は悲劇の恋を描いているそうで、野球応援に使われていると作詞・作曲者が知ったら驚くかもしれないですね。

この曲で特に有名と言われる高校は智辯学園和歌山高等学校ですが、他にも木更津総合高等学校やブラスバンドで有名な習志野など、千葉県の高校で演奏率が高いようです。こちらも学校によって違いがある掛け声があります。

定番な楽曲ではありますが、学校によってアレンジが違ったり「アゲホイ」のように掛け声が違ったりするので、その違いを楽しんでいるファンも多いようです。

時代の人気ソングでより一体感

ブラスバンド応援の定番曲に加えて、時代に合わせてその年のヒット曲をレパートリーに加える学校も多くあります。歌謡曲を取り入れることで、聞き馴染みのある曲での応援でより一体感、ノリがうまれるような気がします。今回のセンバツ高校野球でも、大阪桐蔭高校のブラスバンド応援は鬼滅の刃のテーマソングでAimerの「残響讚散歌」やなにわ男子の「初心LOVE」など、最近のヒット曲をレパートリーに加えたそう。

平成の名曲のひとつの大塚愛の「さくらんぼ」も、今や高校野球応援の定番ソングとなっているように、伝統あるブラスバンド応援に時代にあった新たな色が加わっていくことも甲子園でのブラスバンド応援が注目されるポイントではないでしょうか。

まとめ

今回は「3年ぶりの復活!甲子園で人気のブラスバンド応援曲」についてまとめてみました。吹奏楽部にとっても晴れの舞台である甲子園、高校生たちの夢の舞台が復活して少しずつですが本来の高校野球の姿が帰ってきたような気もします。夏の大会も高校球児と共に甲子園で戦うブラスバンド部のメンバー達の勇姿がみられることを楽しみにしたいと思います。

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