カート・コバーンの名言には悲観的な魅力がある!

ニルヴァーナの楽曲の歌詞のほとんどが、
ギターボーカルであったカートが手掛けていた。

その歌詞の内容は悲観的で、
少し、皮肉混じり。

ポジティブな歌詞が多かった80年代のハードロックとは裏腹な、
人間の真実味を訴えた90年代のニルヴァーナ。

カートな悲鳴のようなエッジの効いた歌声と、
人間の寂しい部分を表現した歌詞の相性は絶妙で、
当時のムーヴメントをひっくり返してしまった。

カートコバーン名言2

 

そんな、ニルヴァーナのカート・カバーンは、
インタビューやMCの中で残した名言にも、
悲観的な魅力のある言葉が多い。

今日は、カートの名言を紹介するのとともに、
その言葉の意味を自分なりに解読して書いてみたい。
「俺が考える最大の罪は、自分を偽り、まるで100%楽しんでるかのようなふりをして、他人をはぐらかすことだ。」

 

これは、現代の「リア充」という言葉に執着する若者に響きそうな言葉。
カートは自己顕示欲の強い人間に否定的なのだろう。
ネット上のサービスの上で、自分の幸せを偽る人間が増えた今、この言葉の意味を説明するのは、より簡単になったと言えよう。


 

「クールになるくらいなら、死んだ方がましだ。」

情熱的かつ、自分の弱い部分を表現した曲が多いニルヴァーナ。
余裕に構えて、自分の器を大きく見せるようなパフォーマンスは嫌だという意味だろう。
情けない姿の中にこそ、カートの美学が潜んでいるのだ。まさに名言。


「悲劇に感謝。俺のアートには必要なものだから。」

ミュージシャンともなれば、自分の実体験から、楽曲に命を吹き込む。
言っちゃえば、自分の身を削る仕事ともいえよう。
カートコバーンは、自分の身を削って、ロックに捧げることを生きがいにしていた。
彼の、生まれながらのロックスター気質な性格がわかる名言である。


「偽りの自分を愛されるより、ありのままの自分を憎まれる方がいい。」

人間の根っこの部分を曲にねじ込むカート。自分の本当の姿を人に見せることを喜びにしていたが、それはカッコ良い自分をアピールしたかったわけではない。
このカートの名言は、社交辞令や対人関係に苦しむ人にとって、ビビっとくる言葉だろう。
本当の自分を伝えてナンボ。偽りの自分を作って愛されても、その愛は嘘
シンプルで短い言葉だが、個人的にはカート・コバーンの名言の中で一番好きで、共感でき、この言葉だけで一晩中考え込めそうだ。


カートの名言は長い文章で紹介されていることが多いが、
個人的には、短い言葉に、自分の信念や哲学を乗せるのがうまい人だと思うので、
今日は、短い名言に絞って書かせていただいた。
どうでもいいが、
今、外を見ると雨。

今日は、この記事を書きながら、
良い時間を過ごすことができた。

ニルヴァーナの曲の悲観的な世界観も、

たまに宙に足が浮いてるときにでも聴きたくなります。

 

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