元ピストルズのギタリストとして有名なスティーヴ・ジョーンズ。
パンクバンドのギタリストながらもレスポールを振り回す彼の姿は異様。
しかし、ローリングストーン誌の最も偉大なギターリストのランキングで100位圏内に入るなど、ギタリストとしての質はイギリスの音楽業界では認められている。
世間ではシドとジョニーの個性に埋もれていたが、
ピストルズファンの中ではいないと味気ない存在だ。
もともと、シドやジョニーよりも先に、
プロデューサーのマルコム・マクレーンと出会っており、
ピストルズ結成の歴史を語る上で重要なポジション。
マルコムがなくなってから、
一番最初に聞こえてきた声明も、
ジョニーよりも先にスティーヴだった。
ピストルズが解散してからの活動はパッとしなかったが、
1995年にはダフ・マッケイガイなどと共にドリームバンド、
「ニューロティック・アウトサイダーズ」を結成したり、
スタジオバンドを転々としたり、なかなか波乱万丈なギター人生を歩んでいる。
ピストルズに在籍していた時代から、
レコーディングでシドの代わりにベースを弾いたり、
解散後には、悔やみのコメントを見せたり、
音楽への愛情を感じるエピソードが多い。
ギターはレスポールを愛用し続けており、
最近でもステージに立つ際はレスポールを使用している。
今は地元イギリスでラジオのDJを務めているらしいが、
パンクスターだった過去があるとは思えないほど、
しっかりした番組進行をこなしているという。
現在は59歳なので、
この先、別のバンドで再ブレイクということはなさそう。
しかし、ピストルズの歴史を見返すときに、
彼の口から語られる話は重要で、
この先も当バンドの生き証人であり続けることでしょう。