非常によく比較されるエアロスミスとガンズアンドローゼズ。
その要因は、個性的でクールなリードギターのジョー・ペリーとスラッシュの存在が対峙されるのと、アグレッシヴなボーカル、スティーヴンタイラーとアクセル・ローズのハイトーンでユニークなアプローチがかぶるところにあると思う。
実際にアクセル・ローズはエアロスミスのことを意識しており、
スティーヴン・タイラーに対して、リスペクトの賛辞を贈ることもある。
過去にガンズで初期のエアロの曲のカバーしており、
またエアロスミスの前座にアクセルのバンドが登場したこともあったという。
アクセル・ローズはエアロの「ROCKS」を最高のアルバムと、
音楽マニア向けの雑誌のインタビューで再三高評価している。
アクセル・ローズはスティーヴンタイラーの声で育った?
エアロを崇拝するアクセルだが、
自分で自身が「エアロスミスの声で育った」と発言している。
ガンズの楽曲は、ブルースのような曲調のサウンドから、
アクセルのトリッキーでハイトーンなボーカルで歌い上げられる印象がある。
エアロと比べて、ガンズの方が音が重たく、
音の層も厚い感じもするが、
耳に残るリフなど、シャウトだらけの間奏など、
一度聞けば、エアロに似たポイントが多いバンドだと気づく。
アクセルがスティーヴンに憧れるように、
スラッシュもジョーペリーに憧れていた。
当時のガンズは、自分たちの目指す方向がはっきりしていて、
アクセルもスラッシュも楽曲作りが楽しかったことだろう。
エアロスミスは現在でもオリジナルメンバーで活動、
バラバラに空中崩壊してしまったガンズとは、今更比較されることもないだろう。
誰もエアロスミスに近づくことができないと、
その偉大さを痛感させられる。