今年もついに「ロック殿堂」の時期になりました。
2012年は現役で活躍中のレッチリや、バンド仲が険悪なガンズが受賞されるという、意外な受賞劇だったか、
2013年のロックの殿堂入りは、例年通りの平凡な受賞劇に終わった。
そして、今年の2014年も、平和なロック殿堂になった模様です。
ついに、ニルヴァーナが受賞となったわけですが、長年のファンにとっては特別な日になったみたいです。
2014年ロックの殿堂入り受賞者
・ニルヴァーナ
・キッス
・リンダ・リンシュタット
・ホール・アンド・オーツ
・キャット・スティーヴィンス
・ピーター・カブリエル
ニルヴァーナがついに受賞!今年、2014年からは、受賞の条件に
「初リリースから25年以上経過」
という新ルールが確立。ニルヴァーナは、その新しいルールの中での、初めての受賞者になった。
確かに今までは「何が基準で選んでるの?」と疑問に思うことが多かった。特にエミネムなんかが受賞したときなんて最悪だったよ。この新体制で、少しずつ、賞に重みをつけていって欲しい。
ニルヴァーナの受賞をフー・ファイターズのデイヴ・クロールは
「地下室から始まり、薄汚いクラブや故障したバンを経て…ロックの殿堂へ。委員会の皆さんには殿堂入りさせてくださったことだけでなく、ありのままのニルヴァーナ、つまりは純粋なロックンロールを評価してくださったことに感謝します。そして何よりも、長年にわたってロックンロールを応援してくれるファンや、カートとクリスに感謝します。彼らがいなかったら、僕は今日ここにいないでしょう」と手紙でコメントをしたという。
デイブはフー・ファイターズの「Best of You」では、ニルヴァーナに在籍していた時代のカートへの葛藤を綴っている。
「俺はこの飛ぶ場所を探してた 君のロープなしで飛べる場所を
君は俺が持ってないものをくれたけど 役には立たなかった
俺は屈するには弱すぎたし 勝つには強すぎた」
デイブはニルヴァーナを抜けて、自立してバンドを結成した後も、「もしカートが生きてたら」「またニルヴァーナが活動していたら」聞こえてくるのはカートへの賛評と、ニルヴァーナへのお悔やみばかり、デイブの中で、ずっと抜け出せない、大きなしがらみがあったはずだ。
けど、この2014年のロック殿堂でのコメントを見て、心から解放され、今の自分の生きる道を見つけたように感じる。特に「純粋なロック」「俺は今日ここにいない」という言葉には、過去から解放され、遠い昔の自分を冷静に振り返えられるようになった、デイブ個人でのサクセスと、カートに対する余裕さえも感じる。
デイブを「元ニルヴァーナの」と言いたがる人が減った現在、彼には、もう葛藤はないはずだ。次はフー・ファイターズとして受賞し、今の仲間と喜びを噛み締められることを祈る。
元ニルヴァーナのベースだったクリス・ノヴォセリックの現在は?