2020年から2021年前半にかけて仮想通貨の価格が急騰しましたが、現在下落局面に入っています。例えば、ビットコインはこの2週間にわたって下落トレンドが続いていて、アルトコインも過去1カ月不安定な値動きが続いています。この機会に仮想通貨投資を始めたいと思う人も多いと思いますので、投資初心者に向けて仮想通貨の基礎知識を解説します。
まず、仮想通貨(暗号資産)とは?
日本の中央銀行では、仮想通貨を「インターネット上でやりとりできる財産的価値」で不特定の物に対して代金決済として利用できるかつ、日本円やドルといった法定通貨と相互交換でき、電子的に記録され移転できる性質を持つ通貨と定義しています。まとめると、仮想通貨はインターネット上でやり取りできる財産的価値で、法定通貨による価値の裏付けがない仮想の通貨です。現在さまざまな種類の仮想通貨が存在しますが、最初の仮想通貨であるビットコインは今でも時価総額が最も大きい仮想通貨で、仮想通貨取引が初めての方でも安心して購入し、投資を始めることができます。
代表的な仮想通貨
仮想通貨の中でも代表格はビットコインですが、世界中で取り扱われている仮想通貨の数は約15,000種類と言われています。そのうち、草コインと呼ばれている時価総額が小さく、知名度が低いものは、価値がゼロになってしまう可能性がありリスクが高いです。初心者には、日本の代表的な取引所にあるおすすめの仮想通貨を3つ紹介します。
ビットコイン
通貨単位 | BTC |
特徴 | インターネット上で使用できる仮想通貨の一つで、法定通貨と交換することができ、支払いや送金に使うことができます。サトシ・ナカモトを名乗る人物によって投稿された論文に基づき、2009年に運用が開始された初めての仮想通貨です。 |
発行上限枚数 | 2100万枚 |
時価総額ランキング | 1位(93.87兆円) |
取り扱い取引所 | ・DMMビットコイン ・GMOコイン ・ビットフライヤー ・コインチェック ・ビットバンク |
発行開始日 | 2009年1月3日 |
イーサリアム
通貨単位 | ETH |
特徴 | 分散型アプリケーションやスマートコントラクトを動かすためのプラットフォームとして、オープンソースで開発が進んでいるプロジェクトです。 |
発行上限枚数 | 上限なし |
時価総額ランキング | 2位(42.43兆円) |
取り扱い取引所 | ・DMMビットコイン ・GMOコイン ・ビットフライヤー ・コインチェック ・ビットバンク |
発行開始日 | 2015年7月30日 |
リップル
通貨単位 | XRP |
特徴 | 2013年に配布が正式に開始された仮想通貨で、アルトコインと呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨の中でも代表的なものに数えられています。 |
発行上限枚数 | 1000億枚 |
時価総額ランキング | 7位(4.19兆円) |
取り扱い取引所 | ・DMMビットコイン ・GMOコイン ・ビットフライヤー ・コインチェック ・ビットバンク |
発行開始日 | 2013年2月2日(公開日) |
仮想通貨の特徴
仮想通貨の主な特徴は国や中央銀行のような管理機関がなく、参加者間の相互信用で発行や流通を成立させていることと、公開鍵暗号方式(秘密鍵と公開鍵を使って平文の暗号化)を採用することで取引の安全性を保っていることです。さらに、決済や送金の際の取引データを管理するために使われているブロックチェーン技術を使っていて、ビットコインを始めとする複数の仮想通貨は有志によるマイニング(採掘)も利用しています。仮想通貨の一番の特徴は、少額からの投資が可能で、ドージコインのように運が良ければ、将来的に価格が急上昇し、投資額が数十倍以上になってリターンを得ることができるかもしれないことです。
最後に
今から仮想通貨投資を始めるなら、できるだけリスクの低い仮想通貨から始めましょう。慣れてきたら、ハイリスクだけどもハイリターンの可能性もある草コインにも挑戦するのもいいですね。