キース・リチャーズはギターが下手なことを気にしない

キースリチャーズ 下手 画像

キース・リチャーズのギターの腕にはあまり触れられない。それは単純に下手だと気づいていても、誰もが彼を「下手うま」として認めているからだ。

今年2014年に来日公演が決まっているローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャーズは、ライブでダラダラとリフを弾く姿が「カッコいい」と評判で、「これだけチンタラとギター弾いててファンが喜ぶのはキースぐらい」だと、多くの専門家を呆れされている。

キースの名言にみる「下手うま」の美学

有名な名言で「俺はリードギターではない。そうなりたいと思ったこともない。」という言葉を残しており、インタビュアーに「あなたとロン・ウッドだと、どっちの方が上手いと思う?」と質問された結果、「どっちも下手だが一緒なら最強だ。」と発言している。

これは謙虚な気持ちなのか?それとも、ただ上手くならない言い訳をしているのか?きっと、どちらでもない。こうやって、情けなく見える言動に深みを魅せるのが、キース・リチャーズという男の魅力でもある。

キースはただキースのままにいるだけがロックで、ローリング・ストーンズのギターとしての役割は、彼が自分らしくしているだけで完結しているのだ。(例えるなら叶恭子のような存在)そして、そんな存在をファンの多くは認めており、ロックの本来の価値観を語る上で、このキースの存在はうってつけなのだ。

ブライアン・ジョーンズが在籍していた時代のローリング・ストーンズを語る上で、わかりやすい構図がある。

ミック・ジャガー「自分の魅せ方に慎重な演出家」

ブライアン・ジョーンズ「なりたい自分になることに必死な、完璧主義。」

キース・リチャーズ「自分を偽らずに、ただ単純に生きる楽観主義。」

この構図は、古くからのストーンズファンの間で有名で、一番カリスマ的だと思わている性格は、当然キース・リチャーズに集中している。ミックは策略家、ブライアンは努力家、キースは・・・なんなの、この魅力?と彼のペースに吸い込まれてしまうのだ。下手であることが、これだけどうでも良いと思わせてしまう、キースの魅力こそが、ロックの本質なのだ。

ポップやR&Bでは、歌い手の価値観はどうでもよく、日々トレンドに流されていく。この2014年のストーンズの来日ライブのソールドアウト劇を真似できるレジェンドはロック以外のジャンルにはいない(MJが生きてたら別)。全盛期の演奏がなくても、「ただ会いたい、同じ空間にいてみたい」と思わせてしまっているのだ。そんなストーンズのカリスマ性の根源がキース・リチャーズの言葉では説明できない魅力なのだ。

僕たち社会人が見習うべきは、ブライアンの努力や、ミックの自己プロデュース力だ、ただ真似が許されないのはキースだけ。いや、誰も真似できない。「自分らしく」を偽りなく表現しているキースリチャーズの下手うまなギターには、僕たち現代人の憧れやロマンが乗っているいるのだ。

キースに生き方を真似できる人は誰もいないと思うが、

もし、彼がいなくなってしまったら?

・・・・・どんどんロック界が後退してしまう。

 

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